2014年 1月 12日
かつ丼
父は亡くなる前、自分の車を弟にやる〜と言い残した。
あれから14年。
時々 修理しながら大切に乗っていた車だったが、とうとう 交通が激しいバイパス
で止まってしまい、恐い思いをした弟は、なにか事故があれば 父も悲しむだろうと
廃車にする決断をした。
メーターは1年以上前に壊れてしまったので、走行距離は20万キロを超えた
ところで動かなくなっていたそうだ。
几帳面だった父の性格をそのまま受け継いだような弟は、父が車の中で音楽を
楽しんでいたテープがきちんと並べられていたのを動かすこともなくそのままに
し、きれいに乗っていた。
車に乗ると、父に守られているようで幸せだったよと弟。
父の名義のままだったので、廃車にするには 相続人である私や兄の証明が
必要ということで、書類が届いた。
添えてあった一枚の手紙には、
「兄上様 姉上様 宜しくお願いします。
お父さん 名車○○○○○○を ありがとうございました。
○○○○○○ お疲れ様でした。
ゆっくり お休み下さい」
とあった。
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