2013年 6月 05日

母の部屋の片づけ



 母の部屋の片付けも9割近く終わった。
父亡き後13年間一人暮らしだったから、だだっ広い田舎の古い家 全部が母のものだった
けれど、母はベットを置いてある部屋には、ヘルパーさん達にも入って欲しくないと思っていた。
娘の私以外の人が押し入れやタンスを開けるのも、厳禁〜認知症のため、警戒心が
必要以上に強かったこともそうさせたのだと思う。
 衣類の片付けは、生前 時々してはいたけれど、ベッドと壁にはさまれた狭い空間に
置いてある 棚などを、亡くなってから 初めて片付けた。

 あるのは、写真やノート、楽譜、手紙類・・・その他細かいもの・・断ち切りバサミ2本、小さな
ハサミ数本、剪定バサミ、ナイフ・・・金づちも出てきた。
金づちは、どこかくぎを打つことがあって、そのまま そこに置いたのだろうと思った。
2本目が出てきた時・・・??・・・あるのを忘れて また持ってきたのかな??
その後、真新しいカマが出てきた時には びっくり!! 護身用だったのだ!!
3本目の金づちも見つかった。
「どんだけ 恐かったの!?」 とつぶやき〜無理もない、寂しく 恐い思いをさせて申し訳な
かった、かわいそうだったなと思いながら、片付けをしていた。
 最後に、棚の一番下から、ほこりまみれのナタが出てきた時には、絶句・・・号泣した。

 

投稿者: kun - 午前 11:03 | カテゴリ: その他
コメント

ぎかく:

後になって分かることの切なさ、ですね。
私は、前段の「カマ」のあたりでもう・・、だめでした。
でも今頃はきっと、そんなくんさんをご覧になって、天国でも泣き笑いされてるのではないでしょうか。

それにしても、
ナタの出てきたのが「棚の一番上から」でなくて、ほんの少し救われた思いです。
母として、踏ん張っておられたのですね。
涙、出ますよね、ほんと。

ごめんなさい。完全に感情移入してしまいました。
(2013年 6月 06日 午後 01:17)

kun:

ぎかくさん

あたたかいコメントありがとうございます。

置いておいた物が使われることがなかったのは、
良かったことでした。

ぎかくさんが言われた 「踏ん張り」
ほんと踏ん張っていたんですね・・
不安と寂しさ 恐怖との戦いだったのかも・・・
 私もきっと そのうち よくよくわかるときが来ることと思います。
自分がそういう状況になった時、祈ることができる神様を
信じる信仰が試され 信仰によって励まされ生かされるのかもしれません。
とはいえ〜きっと 落ち込んだり ゆれたりしながら 歩んでいくのでしょうね、私も。
(2013年 6月 08日 午後 09:24)