2012年 3月 07日

鯖の味噌煮弁当

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 「お父さんがちっとも来てくれない」
と亡くなって10年たつ夫(義父)が、まだ生きていると錯覚している義母。
「この小さな子が離れなくて・・」と 子供が困らせているかのように顔を
しかめたりもする。
 
 あまり気がむかなそうな義母を車椅子に乗せ、病室を出た。
昨日 静岡は日本中で一番の暖かさだったそうだ。
リハビリ室で ぬりえやパズルをやっている人たちを見たあと 廊下に出て
「○○子も リハビリの先生なんだよ」と義母に言うと
「え〜〜っ ○○ちゃんが??」と 驚く。
義母の中で、孫の○○子は、何歳なんだろう?
初孫である○○子の就職を喜んでいたあの頃は、孫たち全員の誕生日を
覚えていて お祝いをくれたものだった。
時がたち、そんな義母にも 老いがきて 記憶は混乱状態。
 廊下の絵や、玄関付近に飾ってあるお雛様を観た。
お雛様の顔をながめ 「口元がかわいいねぇ」と義母。
 
 外に出ると 暖かい風♪
もうすぐ 桃の花が咲くね!
菜の花が咲いている!
チューリップがのびているね。

義母と過ごす時間は ゆっくり流れる。
 
 部屋に戻っての第一声は
「そろそろ家に帰ろうか」・・・・
ちょうどその時、看護師さんがおやつを持ってきてくれた。
「あんたたちの分がないね」と申し訳ながる。
「優しいね・・いつも私たちのことも気にしてくれるんですよ!」と
看護師さん。

 先生と相談し、これから、義母も リハビリを受けてもらうことになった。
 

投稿者: kun - 午後 09:55 | カテゴリ: 弁当
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