2013年 3月 05日

大豆煮物



 従姉妹を駅まで迎えに行き、母が入院している病院に行った。
母のたった一人の自慢のかわいい姪(といっても もうすぐ70歳に手が
届く)で、幼いころからかわいがっていて〜会いたいと何回も言っていた。
その話を従姉妹にすると きっと最期だからと会いにきてくれたのだ。
 従姉妹は、やせてしまった母の顔に頬ずりしては、
「今まで ほんとにありがとうね」
「ご飯をちゃんと食べて 元気になってよ」と泣きながら 言うと
母は、
「来てくれて ありがとう」
「誰でも みんな大変なことはあるけど、くよくよしないで頑張んなよ」
「これが宿命だよ、定めだよ」
もう 最期が近いことを承知しているかのような口ぶりだった。
 私と従姉妹とをかわるがわる見て、よくあんたたちは似ているね!
そっくりだね!と 嬉しそうだった。
しっかりしていて よくわかっているかと思うと、帰る時には 私も一緒に
行くから靴をはかせて! バッグを持ってきて!と困らせた。
 姪を愛し、姪に慕われる関係を作ってきた母のことをエライなと思う。
私にも姪が3人いて、可愛いとは思っているけれど、これほどの関係を
作ることができていない。

 車の中などで、年上の従姉妹から、私たちの祖父母を中心にした戦前からの
詳しいファミリーヒストリーを聞けたのは、面白かった。
祖母は、某有名な神社の神主の娘で、祖父は板前さんだったのだそうだ。
まったく初耳のこともあり、驚いたり 感動したり。
祖父が5人の子供(末っ子が母)を残して、若くして結核で亡くなったあとは、
愛憎渦巻くものもあり、ドラマになりそうだね!と・・もう母を残して みんな天国
にいる人たちのことなので、どこか他人ごとのような感じもあるが、遺伝子は
細々でも 引き継がれている。
 



 
 


投稿者: kun - 午後 10:03 | コメント | 固定リンク