2008年 9月 21日
ナスとピーマンの味噌炒め煮
義母が電話の向こうで言う。
「そっちにばかり 行っちゃって 世話になって悪いねぇ。」
夫のことを心配している。
「あんなかっこうで行っちゃって、ズボンを買ってあげなくちゃあと
思っているんだけど」
記憶のどこかが途切れたり、混線したりしているらしい。
「大丈夫 ズボンはたくさんあるよ。」と言うと、申し訳ながり
「仕事を一所懸命 やってくれてるよ。」と言えば、
「え〜〜っ! あの子になにができるだか?!」と驚く。
”今”の様子を話してみたり、耳を傾けたり。
最後には、「なおしたほうがいいと思うことがあったら、ズンズン注意して
やってね。」となる。
あなたのお母さんに頼まれているからと夫に忠告することを探す私である。
母は母で〜
お小遣いをあげたら、「このお金でお寿司を食べにいこうか!」と言う。
じゃあ行こうということになり、支度をはじめ 財布の中身を確認している
「さっき あげたお金をいれてかなきゃね。あたしっちの分も出してくれるん
でしょ?」と私が言うと、「アタシの分より あんたたちの分のほうが
多いじゃん」とかなんとか〜数分前のことを忘れている。
私と母のやりとりをそばで聞いていた夫は、おなかを抱えて笑っている。
結局 夫が支払いをして〜「いつも悪いねぇ」と嬉しそうな母だった。
二人の母の最終章は、あっけなく病気で亡くなった父たちに比べ、
思いがけない展開になっている。ヘルパーさんたちの助けがなければ
どうにもならない。一人暮らしを続ける母と足は弱いが内臓が丈夫な義母。
長生きしそうだ。
できる限り心をこめて、丁寧に 付き合っていこうと思っている。