2006年 8月 08日

牛丼




太平洋戦争中の硫黄島での戦いの記録を昨夜 TVで観た。
日米両軍あわせて 5万人弱の若者たちの命が落とされた戦い。
生還した人たちが真実を語っていた。胸の奥にいつも秘められ 消すことができない思いを。
多くの仲間が死んでいったことは意味があったのかどうか・・・意味がなかったと言ったら、死んでいったものたちがあまりにもかわいそうだと涙を拭いていた。
地下壕を最後は 米軍に取り囲まれ 出てくるように説得されたが、出て行けば殺される 出て行くくらいなら自害をせよという教育を受けていた日本兵たちは、奥に潜んでいた。食べ物もなくなり 炭を食べ ウジムシがわく死体のそばの泥水を飲み、正常な神経をなくしていった兵隊たちには、また違う言うに言えない残酷な生きるための仲間どうし間の戦いがあったと話すお爺さんの目にも涙があふれていた。
 最終的には、地下壕の入り口に爆弾をしかけられ それでも出てこないので 水とガソリンが流し込まれた。
ガソリンが燃え 地獄さながらの地下壕から 引きずり出される生きる屍のような日本兵たちの姿がビデオで流れ、あたり一面に折り重なる死体の写真が映し出された。息を呑む光景に 涙 涙・・・
(私たち)戦争を知らない世代の者たちに、残酷という以外に言葉がない戦争の実態を知らしめるため これからも繰り返しこういう記録を放送して欲しいと思った。




投稿者: kun - 午後 10:23 | コメント(8) | 固定リンク