2006年 7月 02日
ワカメと蛸と夏野菜の酢味噌和え
母がデイサービスに行くようになり、半年ぐらいたっただろうか。
認知症を早い時期に改善すべく、自分が経営する介護事業所に兄が誘ったのだったが。
介護申請を受け、必要と認められた人しか行けないのに 仲の良い元気そのものの友人を誘って一緒に行ったり、迎えに行くと「きょうは 用事があるから やっぱり 行かない」などとドタキャンしたりと困らせているらしく〜。
どうしたものか・・・と兄から電話があった。
それ以後、母に会うたびに デイサービスの様子を聞いてみる。「ちょっとおかしい(ヘンな)人が行くとこだよねぇ・・」と仕方なしに行っている様子。
「おかしい人って・・・・そう言うのなら 自分だって おかしい仲間じゃん」とあとのほうは 聞こえないように小さい声でつぶやく私だった。。。
昨日、デイサービスのときの写真など綴った記録ノートが置いてあったので見ると、ぬりえを何色も使って 周りの人たちが驚くほどきれいにステキに仕上げていたと書いてあるのを見つけた。
「ぬりえやったんだね。みんなに褒めてもらっちゃったのぉ、すごいねえ!お母さんは配色のセンスがいいもんね♪」ともちあげると
「昔 南画をやったからね、ベタッと塗らないで ぼかしを入れたりしたんだよ」と得意気。
刺し子もやったのだそうだ。「きっと きれいにできたんでしょうね〜作品を見たいよ」と言ったあと「デイサービス楽しそうだねえ」と言うと「おかしい人もいるけど」と(いつもの)前置きつきで、楽しいよと初めて明るく言った。
民生委員をやっていたころ、(兄の所では ないが)デイサービスの様子を何回か見たことがある。いっぱひとからげに”年寄りこども”扱いするやり方が気になった。年老いて、子供たちにデイサービスを勧められる事態にならないように それなりに生きがいをもってハツラツ生活していたいものだとしみじみ思ったものだ。
認知症が完全に進んでしまえば 感じないのかもしれないが、母のように まだほとんど正常に近い場合だとプライドが傷つくのも 少し分かる気がする。