2006年 11月 12日
大事なことは一言で
あらゆる教えの中で、何がいちばん大切ですか?と尋ねられたイエス・キリストは、神を愛することと隣人を愛すること、と端的にお答えになられました。重い質問に対して、ずいぶんあっさりとお答えになられた印象が残ります。でも、簡単な答えでしょうか。その意味をあらわにするには、その反対の姿を思い浮かべて見るのもひとつの方法です。
今、あなたが神を愛さず、隣人を愛さないとすれば、あなたは何をしているのか?何を求めているのか?何を愛しているのか?・・・・ほんの一分でも考えてみてください。そうして見えてくるのは、(多分間違いなく)自分を中心にした世界です。
世の中でいちばん大切な教えは、神を愛することと隣人を愛すること・・・それは自分を喜ばせることではなく、自分の欲求を満たすことではなく、ただ他者のために、ただ相手が喜ぶために、見えざる神様がお喜びになるために、と自分の時間や自分の体や心をささげることです。
見えてきましたか?それをできない自分が・・・。イエス様は、そこに気づかせたかったのです。短いお答えのなかに、イエス様の愛がこめられています。そんなあなたを救うために私が来たのだ、という愛が。
(日本福音ルーテル栄光教会 角本牧師)
〜幼い日の娘 愛子〜
隣人を自分のように愛しなさい。
マルコによる福音書 12章31