2011年 7月 21日

うま煮弁当

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 「寂しい」と母はよく言う。
1人住まいだから無理もないと思いつつ、時には言う
「誰でも 寂しいときはあるよ」と。
 母と同じ年で、日々を感謝しながら 生きている人を知っている。
そんな話から、お祈りの話になった。
「私も毎日 お祈りしているよ」と母が言うのだ。
驚いた。
どんなことを祈るのか聞くと、夜 寝る前に
無事に過ごせたことの感謝と明日も子供たちともども 守って下さい。と
祈るのだそうだ。
最後に「イエス様の御名を通して 神様お願いいたします。アーメン」
と祈ると聞いて、またまた 本当に驚いた。
どうして そんな祈り方知ってるの?と聞くと、本人も首をかしげる。
数分前のことも忘れてしまう母だから、きっと若いころの記憶なのだろう。
 お寺と深く関わっている家だから、キリスト教は受け入れない!キリスト教
の話はタブーという雰囲気が漂っていた。私が洗礼を受けるのも反対される
に決まっていると思ったので、事後報告だったくらいだ。しかし、子供のころ
母に連れられていった母の友達の家で母とその友人が讃美歌を歌っていた
ことを覚えている。
母の古い記憶の底から引っ張り出されたような祈りは、認知症にならなければ
しなかったことかもしれない。
神様のなされることは素晴らしいなあと心底 驚きとともに感動した。
   

投稿者: kun - 午後 12:04 | カテゴリ: 弁当
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