2016年 8月 31日

母の梅干し



 亡くなった母が残した梅干しを毎日食べている。
とにかく母が作る梅干しは、しょっぱ過ぎて、昔はおにぎりやお弁当に
半分を入れるぐらいで、もらってくるとなかなか減らなかった。
そんな反応を感じたのか、塩を少なめに入れたりする年もあったようだが、
「梅干し作ったよ、もってきな」と言われても、「まだあるから・・」と
断ってばかり・・・
姪たちにもあげていたようだが、残された梅干の量にびっくりした。
毎年その時期になると作っていたようだ〜昔のお母さんのすばらしい習性♪
 空き屋になった家にしばらくおいてあった。
兄弟が誰も持っていかず・・・「しょっぱいから!捨てればいいよ」という兄の言葉に、
母がかわいそうになり、全部家に持ってきた。
 そして食べてみると、なんとまろやかで美味しいこと♪
友人知人に分け、従姉妹たちには送り、バザーにも出した。
好評だった。
「長い時間がたって熟成されたんだね、とっても美味しい!」
「おばあちゃんが昔作ってくれたようなこういう梅干しが食べたかったの」などなど。
「もうお母さんの梅干しはあるものしか食べられないんだから、あんた人にあげないで
大事に食べな」と友人に言われたりもした。
 ここ1年ほどは小梅を食べていたが、明日から平成11年に作った梅干しを
食べることになる。これとあと1瓶あって、それでもう終わりなんだと思ったら、泣きたく
なるほど寂しくなった。
もしかしたら倉庫に・・・と思い探すと、あと2瓶があるではないの☆
母が亡くなって3年半・・あと何年食べられるだろう。




投稿者: kun - 午後 03:20 | コメント | 固定リンク